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楽器の組み立て方とお手入れ方法
管楽器は正しい組み立て方をしないとすぐに故障してしまうとてもデリケートなものです。
ここでは、各種楽器の正しい組み立て方をお教えするとともに、組み立てる上でおすすめのサイトや動画もご紹介していきます。
クラリネット編
組み立て方動画
クラリネットはキィと呼ばれる部分を握り込まないように注意しながら組み立てましょう。
①まず新品の楽器はジョイント部のコルクの滑りが悪く、入れることが難しいので事前にコルクグリスを各接合部のコルクに薄く塗り込みます。
②右手にベルを持ち、左手に下管を持ちます。
左手の下管はレバーキィと呼ばれる部分を握り込むことのないように持つようにしてください。
③ネジを回すようにベルを下管のジョイント部に押し込んで入れていくとスムースに入れることができます。
このとき、ベルのマークが正面に向くようにしましょう。(クランポンの場合は、ベルと下管のマーク位置を合わせましょう)
ベルと下管が入りましたら、次に上管と下管を接続します。
④右手で下管とベルの接続部を持ち、左手で上管を持ちます。
左手の下管はトリルキィとレジスターキィと呼ばれる部分を握らないように注意し、リングキィの部分を握りながら持ちます。
⑤上下管の連結キィが正しく連動するようにまっすぐ繋げてください。
このとき、大きく回し入れようとすると上管と下管のキィがぶつかり曲がってしまう原因になりますので、細かく左右に回しながら入れるようにしてください。
下管と上管が接続され、連結キィも正しく連動できましたら、上管とバレルを接続します。
⑥左手は⑤の状態のまま、右手でバレルを持ち、マークが正面に向くように回し入れます。
ビュッフェ・クランポン・ジャパンの公式サイトでも組み立て方と動画が紹介されておりますのでご参考ください。
お手入れ方法
クラリネットやオーボエは、グラナディラというとても硬い木でできており、木製の管体は温度、
湿度の影響で割れる場合があります。
また、息を通すことで管体内部に水分がたまることで、管体の割れやタンポなどの消耗部品の劣化の可能性が高まります。
管体の割れ、消耗部品の劣化を防ぐには、
トーンホールやベルの下から水が出る前に、こまめにスワブを通すことが一番の予防法となります。5分から10分を目安にスワブを通すことを強くお勧めします。
また、冬場など冷えすぎた楽器を使用する場合は徐々に室温になじませてから使用するようにしてください。
息を吹き込んで急激に管体を温めることは割れの原因になりますので絶対にしないでください。
トーンホールやタンポについた水分はクリーンペーパーを使用して、軽く数回はさんで水分を吸い取ってください。
クラリネットを拭く際には、タンポに触れないよう気を付けながら乾拭きしてください。タンポ周辺まで無理に拭こうとしますと、タンポの破れ・劣化が早まります。また、無理に隅々まで拭こうとしますと、キィのバネが外れてキィが動かなくなってしまうことがありますので、注意してください。
ヤマハの公式サイトでもお手入れ方法が動画で紹介されておりますので参考にしてください。
クラリネット小話
◇20通り以上もある?!ラとシ♭の替え指
クラリネットのラの運指は運指表では通常、左人差し指1本で押さえるとなっています。
しかし、その運指でラを吹いてチューナーで音程を見てみるとピッチが合っていなかったりします。
また、他の音と比べると、音色に力強さが足りない感じがします。
そのため、実はクラリネットは運指表に記載される基本的な運指以外の運指が多数存在するのです。
その中でもラ(またはシ♭)の運指は替え指が20通り以上あり、音色もそれぞれ異なるためプロ奏者は曲などで使いわけたりもします。
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